筋膜という言葉は一度は耳にした事があるかもしません。筋膜は筋肉とは何が違ってどのような性質があるのか。
それを理解する事で、日常生活での姿勢の重要性や動作の気をつける事が分かってきます。
筋膜とは、筋肉や内臓やその他組織を取り巻いてくれている膜の事を指します。
簡単に言うと鶏肉の上についてる白い部分などが筋膜です。
この筋膜は全身タイツのようになっているため、体のどこかが固まると全身引っ張られるような形態をとります!
そのため、最近では体全身は繋がってるからね!と整体や整骨院、整形外科の先生に言われるのもこの膜の構造が関係しています。
体全身はこのような膜構造で繋がっていて、テントのように張っていて、この張力により体を保っています。
膜は、テントのように引っ張りがあるため、腰や股関節、膝関節など、重力による重さを支えられる事ができます。
逆にテントの張力が偏っていると、張力が強すぎるところと弱すぎるところに分かれるため、体の一点に集中して負荷が加わってしまいます。
その加わった負荷が痛みや関節破壊などを起こすリスクがあるため、全身から体を整える必要があるのです。
上記の事を日常生活生活にあてはめて考えてみましょう。
日常生活で同じ姿勢でずーっといるとどのようになるでしょうか。
筋膜には形状記憶という性質があります。
名前の通り、その形を覚える性質です。
同じ姿勢でずーっといると、その形を筋膜は覚えてしまいます。同じ姿勢で座っているデスクワークやテレビを見る姿勢でも、足の裏側が固くなり、股関節の前側、背骨が曲がっていましたら、体幹の前面など、偏って固くなっていきます。
それを毎日繰り返していると、体が伸びにくくなり姿勢が悪くなってしまう傾向になります。そうすると、痛みや痺れに繋がってくるのです。
では、日常的にどうしたら良いのでしょうか?
同じ姿勢をとってしまう方の場合、筋膜が固くなる前にその部位を伸ばしていく事が大切になります。
日常生活で最も全身を伸ばせる方法を書いていきますのでやってみてください。
これを、実行したあと、体がとても軽くなりますので是非お試しください!
整体院FEELが教えるエクササイズ!!
○立ち上がり、一度手を大きく上に伸ばした状態から、踵を上げ、息を大きく吸い込みます。
ユックリ吐きながら踵をユックリ落としていくようにします。
上記の動作を3回繰り返しやってみてください。
このような工夫を行なっていく事で、健康寿命を伸ばしていく手助けになると思いますので、是非参考にしてみてください!
※もっと詳しく知りたい方へ
一応分類分けをしていたりする文献もあるので載せておきます。
狭義のFasciaは筋筋膜(浅筋膜、深筋膜、筋外膜、筋内膜、筋周膜、)などが含まれます。
広義のFasciaはあらゆるものを包んでいる結合組織、膜組織の総称と言われています。
●膜の構造
筋膜は組織学的にみると、エラスチン、コラーゲン繊維、繊維芽細胞により構成されています。
コラーゲン繊維は膜に強度と形態を与えます。
エラスチン繊維は膜に柔軟性、伸長性、形態記憶性を与えます。
繊維芽細胞はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作ります。
上記をみて分かるようにこれらはお互いを助け合い構成されている要素です。
弾力性を持つコラーゲン繊維をエラスチンが繋いだりもしていたり、繊維芽細胞がなくては、他の構成要素が作れません。
1つでもかけてしまうと構造を保つ事が難しくなります。
正常な生体では、全ての膜の上を自由に滑る事ができる状態です。
筋繊維の収縮で例えてみると、筋繊維の間も滑りが起こりますが、この緩衝剤としてヒアルロン酸が機能します。
ヒアルロン酸は、緩衝剤としてとても大切な機能を有していますが、筋膜の高密度化にも関わります。
要は、ヒアルロン酸の凝集化により可動性の制限、もしくは出力の低下、疼痛を起こしてしまいます。
筋膜が固まるというのは、高密度化と呼ばれる現象が起きるからです。
この高密度化を起こさないためにエクササイズを、しっかりする事をお勧めいたします!